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防錆紙を用いれば防錆油を使用する必要はありませんが、併用されても特に防錆紙の防錆効果を阻害することはありません。使用する場合は粘度の低い油を使用してください。グリース等の粘度の高い油の場合は、その被膜のため防錆紙の防錆効果は弱くなります。
また、防錆油のみを使用されると、油切れを起こしたり、複雑な機械内部のすきまにまで防錆油が塗布されないことがあり、充分な防錆効果が期待できません。このような場合には防錆紙との併用をおすすめいたします。 |
包装後の防錆紙の防錆有効期間は、保管場所の環境、包装(梱包)の気密性及び対象金属の種類によって左右されます。
一般的にクラフト紙単独のKタイプを用いた包装では、紙の層を通して防錆剤が大気中へ気化喪失しやすく、防錆有効期間は短くなります。一方、ポリエチレンラミネートをしてあるPタイプを用いれば、ポリエチレンフィルム層のバリヤー性のため防錆剤の大気中への気化喪失が抑えられるので、、防錆有効期間は長くなります。つまり包装の気密性をあげればそれだけ防錆期間が長くなります。 |
防錆紙のタイプ |
保管場所 |
防錆有効期間 |
Kタイプ
〈ポリエチレンラミネートのないクラフト紙〉 |
屋 内 |
2〜6ヶ月 |
Pタイプ
〈ポリエチレンラミネートのあるクラフト紙〉 |
屋 内 |
12〜36ヶ月 |
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なお耐透湿効果にすぐれたバリヤー剤を使用し密閉包装した場合は、5年以上の防錆効果があります。 |
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