(1)気化性防錆紙の選択 防錆紙の種類によっては対象物に悪影響をあたえることもありますので、対象金属対応表をご参照のうえ対象物に適した気化性防錆紙をご使用ください。 (2)防錆包装方法 気化性防錆紙を用いて防錆包装を行なう場合つぎの点が重要です。 包装対象物は包装前に洗浄し、指紋等の除去が必要です。洗浄後は出来るだけ早く包装してください。 防錆紙は直前に開封して下さい。 気化性防錆紙の防錆剤面を内側にして密封包装してください。 また気化性防錆紙と防錆対象物との間に介在物を置かず、接触させるか、あるいはできる だけ対象物に近づけてください。少なくとも30cm以内にする必要があります。 尚、気密容器等の場合の最低必要量は、空間30cm立方(30cmx30cmx30cm)に対し 30平方センチメートル(30cm×30cm)以上として下さい。 防錆包装を行なっても包装破れがある場合、その部分より防錆剤が気化喪失してしまい正常な防錆効果が得られませんのでご注意ください。 期間あるいは高温多湿下での保管、輸送が予想される場合は、ポリエチレンラミネートタイプなどの耐透湿性の優れた気化性防錆紙をご使用ください。 重量物の梱包など紙力強度が必要な場合は、複合タイプの防錆紙をご使用ください。 防錆紙は湿気および結露水程度の水分に対しては、充分な防錆効果を発揮しますが、浸入水等多量の水に対しては、防錆剤が流失し防錆効果が損なわれるのでご注意ください。 (3)気化性防錆紙の保管 弊社の防錆紙はすべて防湿紙で包装されていますので、そのままの状態ではほとんど防錆剤の気化喪失はありません。しかし温度、直射日光により防錆寿命に影響を受けることがありますので、 保管場所は温度の低い乾燥した直射日光の当たらない室内が適切です。 開封後の防錆紙は防錆面を直接長く外気にさらさないでください。 また使用残りの防錆紙は密封再包装してください。 なお、防錆紙は保管中に環境(温度、湿度)の影響により多少変色することがありますが 特に防錆効果に支障はありません。 (4)気化性防錆紙の取扱い注意事項 (杜団法人日本防錆技術協会統一様式に準ず) 本製品は気化性防錆紙です。防錆剤が徐々に気化する性質がありますので下記の点にご注意願います。 密封された場所での使用に際しては、通気、換気をして下さい。 環境が高温の場合は気化が促進されますので御注意願います。 極端なアレルギー体質の人は、取扱いに御注意願います。 防錆用途以外には使用しないで下さい。 使用中、気分が悪くなった場合は、通気の良い所で安静にして下さい。状態によっては、医師の診察を受けて下さい。 かゆみやカブレなどが生じた場合は、直ちに清水で充分洗って下さい。 状態によっては、医師の診察を受けて下さい。 《 BACK：防錆剤の気化、吸着作用 NEXT：防錆油との併用について 》 ●気化性防錆紙の特徴 - もくじ - １．まえがき ２．気化性防錆紙の特長・種類 ３．気化性防錆紙の製造工程 ４．防錆紙の気化、吸着作用 ５．取り扱い上の注意 　（１）気化性防錆紙の選択 　（２）防錆包装方法 　（３）気化性防錆紙の保管 　（４）気化性防錆紙の取扱い注意事項 　◎防錆油との併用について 　◎防錆有効期間について ▲ページトップへ