使用している防錆剤は、適度な気化性がありますので、簡便に防錆包装（梱包）ができ、直ちに防錆効果が発揮されます。しかも開封後すぐに製品の使用が可能です。 防錆剤はすべて弊社で製造管理されており、ベースペーパーは発錆の要因となるpH、塩素イオン等が管理された防錆紙専用の原紙が使用されております。 軽包装から重包装にいたるまで各種用途に応じた構成の製品が用意されております。 防錆油を併用することなく高温多湿下でも優れた長期防錆効果が得られます。 鉄鋼用をはじめとして、各種金属に適した防錆紙が用意されております。 対象金属 タイプ 塗工タイプ 含浸タイプ 含浸タイプ 含浸タイプ 含浸タイプ ●鉄用塗工タイプ 塗工タイプの気化性防錆紙です。鉄鋼、自動車等、各種機器類のあらゆる用途に広く使用されて40年余の実績があり、気化性防錆紙の代名詞となっています。 ●鉄用含浸タイプ アドパックが独自の技術により開発した含浸タイプの気化性防錆紙です。塗工タイプと同様、鉄鋼、自動車等、各種機器類のあらゆる用途に広く使用されており、30年余の実績を 持っています。 アドパックの特長は、紙に含浸されている防錆剤が徐々に気化し、包装内を飽和し、気化した防錆剤の分子が鉄表面に吸着して、 鉄表面を不活性化し錆の発生及び進行を抑制します。 防錆力は即効性があり、防錆油等の塗れない機械の奥部まで気化ガスが侵入し錆の発生を防ぎます。 包装後は開封と同時に組込み又は、使用が可能です。 【写真−１】冷延コイルの梱包 ●アドパックS 最近ますます複合化する金属製品の防錆用に新たに開発された鉄-非鉄金属共用タイプの気化性防錆紙です。鉄、非鉄金属（銅、 銅合金、亜鉛等）の双方に対する防錆力はもちろんのこと、従来の防錆紙に比べてプラスチック類への悪影響（変色）が少ないことも特長です。 【写真−２】ティンフリー鋼板の梱包 アドパック GP-9を使用 ●アドパック亜鉛用 亜鉛めっき鋼板は、耐食性に優れており、電機、自動車、建材用に広く使用されています。しかし、亜鉛めっき鋼板は亜鉛自身が 錆びることにより鉄地を錆から守る「犠牲防食」であり、亜鉛めっき面そのものは錆びやすいものです。 このため、亜鉛めっき鋼板に 対する防錆包装の要求が高まっており、亜鉛-鉄共用タイプの気化性防錆紙として新たに開発されたものです。 ●アドパックC 銅、銅合金に対する防錆効果はもちろんのこと、銅を赤変させることもありません。銅線、銅板、銅管等に広く使用されております。 【右写真−３】 りん青銅のスリットコイルの自動包装 《 BACK：まえがき NEXT：気化性防錆紙の製造工程 》 ●気化性防錆紙の特徴 - もくじ - １．まえがき ２．気化性防錆紙の特長・種類 ３．気化性防錆紙の製造工程 ４．防錆紙の気化、吸着作用 ５．取り扱い上の注意 　（１）気化性防錆紙の選択 　（２）防錆包装方法 　（３）気化性防錆紙の保管 　（４）気化性防錆紙の取扱い注意事項 　◎防錆油との併用について 　◎防錆有効期間について ▲ページトップへ